「羅」と「有職織物」で重要無形文化財保持者の指定を受けられました、俵屋十七代目【喜多川平朗】さん その名門の跡を受け継がれていらっしゃる、人間国宝【喜多川俵二】さんが手掛けられた、大変希少な作品をご紹介させて頂きます。 長きに渡り多くの人々を魅了し続けている有職文様の第一人者である喜多川俵二さん。 江戸時代より有職織物を専門に手掛けてきた、京都西陣の老舗織匠「俵屋・喜多川家」の十八代目に生まれ、その生涯を掛けて正倉院裂の調査を行い、錦・綾・羅等…、古来から伝わる数多くの織りや染色の技法の復原に力を注がれました。 こちらのお柄は、数多くの有職文様の中でも大変に貴重な意匠。 まるで日本刺繍と見紛うほどの、ふっくらとした上品な唐織りによって美しい有職文様を織り描いて。 喜多川作品は白地や赤系色が多いのですが、こちらの作品は上品なお色目(蜂蜜色)を基調としておりますので、訪問着や附下、色無地や江戸小紋にはもちろんこと、紬や小紋まで幅広いお着物とのコーディネートをお楽しみ頂けます。 気品に溢れた帯地に華やかさとしっとりとした趣を湛え、また優しくも美しい織り糸によって上品な彩りを添えた、正に秀逸の仕上がり。 優しくも華やかなお色目や格調高い意匠はもちろん、喜多川作品ならではの“ふわり”とした極上の風合いは他のお品では感じられないほどに大変素晴らしいので、ぜひこの機会にご堪能下さい。 名門織匠、俵屋十八代目【喜多川俵二】作品ならではの、袋帯を凌駕するほどの、圧倒的な存在感。 染織美術品としてのコレクションとしても、また大切なお席に品格を添えるとっておきのお品としても。 最後となりますが、こちらの帯をお譲り下さいましたお客様は、名古屋の三越さんにて税別３８万円でお求めになられたそうです。 人間国宝の織り成す名品を、末永くご愛用下さいますよう宜しくお願い致します。 　　　　　　　　　　～鎌倉ふわり～ 【寸法】 長さ　３７５ｃｍ　　　幅　３１ｃｍ 【素材・状態】 正絹 新品の、大変きれいなお品です。